アワードとは?社内表彰の意義と従業員のモチベーションアップにつなげる方法
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近年、社員のモチベーション向上や組織力強化を目的に「アワード」を導入する企業が増えています。アワードとは、一定期間の成果や貢献を評価し、優れた社員を表彰する仕組みです。ただし、設計や運用を誤ると不公平感を招き、逆効果になることも。 本記事ではアワードの概要やメリット、成功のポイントを解説します。社員の努力を正当に認め、組織全体の活力を高めるヒントをぜひご覧ください。

監修 事業本部 主任 宮木翔太
イベントの企画から運営まで幅広く対応し、数多くの進行台本や運営マニュアルを制作してきました。 施工段階から関わった実績もあり、より精度の高い運営を実現しています。 特に、展示会イベントやトークショーの案件に多く携わり、運営統括としても多数の現場を成功に導いてきました。 細部までこだわった丁寧な進行管理と、円滑な運営を強みとしています。
目次
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アワードとは?定義と概要
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・語源と意味
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・ビジネスにおける「アワード」の使われ方
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・社内表彰制度としての位置づけ
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アワード実施のメリット
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・従業員のモチベーションアップ
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・優秀人材の確保と定着
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・企業理念・方向性の浸透
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・組織全体のエンゲージメント向上
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アワード実施時の注意点
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・目的・コンセプトの明確化
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・公平性と評価基準の設定
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・全社的な参画意識の醸成
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・魅力的な賞の設計
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アワードを成功に導くポイント
アワードとは?定義と概要

語源と意味
アワードとは、一般的に賞や表彰を意味する言葉で、もともと英語の「award」が語源となっています。
「award」は、動詞としては「(賞などを)授与する、与える」、名詞としては「賞、賞品、報酬」などを意味します。
つまり、アワードとは、何かを評価・選考した結果として与えられる賞や表彰のことを指すのです。
ビジネスにおける「アワード」の使われ方
ビジネスの世界では、アワードは社内表彰制度や企業の対外的なブランディング活動などに用いられることが多いです。
例えば社員の功績を称えるための「社内アワード」や、優れた商品・サービスを表彰する「業界アワード」などがその代表例です。
また、アワードは企業の人事施策の一環としても重要な役割を果たしています。社員のモチベーション向上、優秀な人材の確保・定着に繋げるために、多くの企業が独自の社内表彰制度を設けています。
社内表彰制度としての位置づけ
社内表彰制度としてのアワードは、一定期間の業績や成果、貢献度などを評価し、優れた社員を表彰するための仕組みです。対象は個人だけでなく、チームや部署単位で設定されることもあります。
受賞者には賞状や記念品などの賞品が贈られるほか、報奨金や昇進・昇格など、様々なインセンティブが用意されるのが一般的です。こうした社内アワードを通じて、会社は社員の士気高揚を図り、組織力の強化に繋げていきます。
以上のようにアワードとは、語源的には「優れたものを選んで称える」という意味を持ち、ビジネスの現場では社内外の表彰制度として広く活用されている重要な施策だといえるでしょう。
アワード実施のメリット

社内でアワードを実施することは、様々なメリットをもたらします。
アワードを通じて社員の頑張りを認め称えることで、一人ひとりのモチベーションを高め、組織全体の活力を引き出すことができるのです。
従業員のモチベーションアップ
アワードによって自分の頑張りが評価され、表彰されることは社員にとって大きな喜びと誇りになります。「自分の仕事ぶりを認めてもらえた」という実感は、仕事へのモチベーションを大きく高めてくれます。
さらにアワードを目指して切磋琢磨する過程では、社員の能力開発や自己成長も期待できます。
優秀人材の確保と定着
魅力的なアワード制度は、優秀な人材を引きつける求心力になります。「この会社なら自分の頑張りが正当に評価される」と感じてもらえれば、優秀な人材の獲得や定着につながります。
またアワードを通じて社員の成長や活躍を後押しすることで、会社全体の人材力を高めていくことができるでしょう。
企業理念・方向性の浸透
選考基準やテーマを企業理念や経営方針に沿ったものにすることで、社員に会社の目指す方向性を分かりやすく伝えることができます。「会社はこういう人材を求めている」というメッセージを、アワードを通じて発信するのです。
また受賞者のスピーチなどを通じて、会社の価値観を共有することもできるでしょう。
組織全体のエンゲージメント向上
アワードは部署や職種を越えて社員同士が、互いの頑張りを認め合う場にもなります。
普段はあまり交流のない他部署のメンバーの活躍を知ることで、「自分たちも頑張ろう」という意欲が湧いてきます。こうした相乗効果によって、組織全体の一体感とエンゲージメントを高めていくことができます。
このようにアワードの実施は、社員のモチベーションアップをはじめ、優秀人材の確保、企業理念の浸透、組織力の強化など、様々な面で企業にプラスの効果をもたらします。アワードを効果的に活用することが、会社の発展に欠かせない要素だといえるでしょう。
アワード実施時の注意点

アワードの実施には様々なメリットがある一方で、運用面での課題もいくつか存在します。
せっかくの表彰制度も設計や運用を誤ってしまうと、かえって社員のモチベーションを下げたり、不公平感を招いたりしかねません。アワードの効果を最大限に引き出すためには、以下のような点に十分に注意を払う必要があります。
目的・コンセプトの明確化
実施する際は、まず「何のために表彰制度を設けるのか」という目的を明確にすることが大切です。
単に「他社がやっているから」という理由では、社員の共感を得ることは難しいでしょう。経営陣はアワードの意義や期待される効果を社員に丁寧に説明し、全社的な理解と協力を得ていく必要があります。
公平性と評価基準の設定
アワードに対する社員の納得感と信頼感を確保するためには、評価の公平性が何よりも重要です。
恣意的な選考や、特定の個人・部署に偏った表彰は厳に慎まなければなりません。評価基準を明文化し、できるだけ客観的な指標に基づいて受賞者を選出するようぜひ心がけましょう。
全社的な参画意識の醸成
アワードを一部の人だけのものにしてしまっては、その効果は限定的なものになってしまいます。
部署や職種、年次を問わず、全ての社員がアワードに参加できる機会を設けることが大切です。自薦・他薦の仕組みを取り入れたり、社員同士の投票を選考に反映させたりするなど、参画意識を高める工夫が求められます。
魅力的な賞の設計
社員のモチベーションアップに真に寄与するためには、受賞した社員が「やってよかった」と感じられるような魅力的な賞を用意する必要があります。賞品や報奨金などの物的報酬はもちろん、社長表彰や昇進・昇格など、社員のステータスに関わる特典も効果的です。
またアワードの名称や盾のデザインなども、社員の誇りと愛着を感じられるものにしたいものです。
アワードの実施に際しては目的の明確化、評価の公平性、全社的な参画意識、魅力的な賞の設計など、様々な観点からの検討と準備が欠かせません。こうした点に十分に配慮することで、アワードが社員のモチベーションアップと組織力強化に資する有効な施策となるはずです。
アワードを成功に導くポイント
ここまでアワードの概要や実施のメリット、注意点などを見てきました。最後に、アワードを真の成功に導くためのポイントを整理しておきましょう。
まず大切なのは、アワードの目的や意義を全社的に浸透させ、社員一人ひとりに「自分ごと」として捉えてもらうことです。経営陣は、アワードが会社にとってどのような意味を持つのかを丁寧に説明し、社員の理解と共感を得ていく必要があります。
またアワードの評価基準や選考プロセスの透明性を確保することも重要です。
「なぜこの人が受賞したのか」「自分も頑張れば受賞できるのか」といった疑問を社員に抱かせないよう、評価の仕組みを明文化し、オープンにしていくことが求められます。
加えてアワードが形骸化しないよう、常に制度の在り方を見直していくことも大切です。時代や組織の変化に合わせて、評価基準やカテゴリーを柔軟に見直すなど、アワードを「進化」させ続ける努力が必要不可欠だといえるでしょう。
アワードの運営では、専門的なノウハウやリソースが求められるケースも少なくありません。特に大規模なアワードイベントを成功させるためには、企画・運営・制作などの各領域で高度な知見が欠かせません。
こうした課題をクリアするために、専門家であるREIGETSU社のサービスを活用するのも一つの有効な選択肢です。REIGETSUは、これまで数多くの企業のイベントを手がけてきた実績があり、的確なアドバイスと質の高いサポートを提供してくれます。
REIGETSUのサービスを利用することで、社内リソースを最大限に活用しつつ、効果的なアワード運営を実現することが可能です。アワード実施を検討している企業は、相談を検討してみてはいかがでしょうか。


ライター 藤花しおん
金融、美容、旅行、グルメなど多分野で執筆。2016年からエンタメ系オウンドメディアに編集者として従事。