ピッチイベントとは?主催者目線で成功に導く手順とポイントを徹底解説
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ピッチイベントは、スタートアップやベンチャー企業が投資家や関係者向けに行う20分程度の短時間のプレゼンテーションを行うイベントです。この記事では、ピッチイベントの開催を検討している担当者や、主催者の方に向けてピッチイベントの開催手順やポイントを詳しく解説しています。 「ピッチイベントを開催しようとしているものの、何から始めたらいいか分からない」「主催者として注意すべきポイントが分からない」という方は必見です。

監修 代表取締役 向山口冬威
REIGETSU代表取締役。イベント制作・運営において18年の経験を持ち、国民的キャラクターIPを活用したイベントの企画・運営・台本制作・舞台演出・アクターを務めるほか、玩具メーカーの製品PRや法人向けワークショップの企画・制作・運営まで、多岐にわたるプロジェクトに携わってきました。 また、営業職を5年、通信キャリアのカスタマーサポート業務を3年ほど経験しており、多様な業界での知見を活かし、2019年に株式会社REIGETSUを設立。学歴やキャリアに縛られることなく、努力次第で誰もが活躍できる場を創りたいという想いから起業に至りました。
目次
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ピッチイベントとは?概要・目的は?
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・ピッチイベントの定義と開催の目的
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・ピッチイベントとピッチコンテストの違い
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ピッチイベントの開催までの手順
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・ピッチイベントの開催目的を設定する
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・ピッチイベントの日程や会場を決める
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・審査員やゲストを手配する
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・参加する企業や起業家を募集する
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・当日準備を行う
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ピッチイベントを成功させるためのポイント
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・リハーサルをしっかり行う
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・登壇や参加のハードルを下げる
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・イベント運営会社に企画/運営を委託する
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まとめ
ピッチイベントとは?概要・目的は?

ここでは、「ピッチイベントとは何か?」について、概要や目的を解説していきます。
違いが分かりにくい「ピッチイベント」と「ピッチコンテスト」の違いについても触れています。
ピッチイベントの定義と開催の目的
ピッチイベントとは、スタートアップ企業が自社のアイデアや製品、サービスの魅力を伝えるためのプレゼンテーション形式のイベントです。プレゼンの時間が1-20分程度と短い点が特徴です。
参加者の目的は、投資家からの資金調達や認知度向上、新たなビジネス連携の創出などが挙げられます。また、ピッチイベントを主催する側の目的としては、「人脈の創出」「ビジネス機会の創出」等があります。官公庁が主催する場合は「経済やビジネスの活性化」という目的となることも多いです。
ピッチイベントとピッチコンテストの違い
ピッチイベントとピッチコンテストには、似た要素が多くあります。違いは「コンテスト形式で一番優れているものを決めるかどうか」という点です。
ピッチコンテストの場合は、事業計画やプレゼンによって1位を決めます。優勝チームには賞金や経営サポートがつくことが多いです。一方でピッチイベントでは、1位を決めるようなことは行いません。
ピッチイベントの開催までの手順

ピッチイベントを成功させるためには、綿密な準備が欠かせません。ここでは、ピッチイベントの企画から開催までの手順を順に解説します。
ピッチイベントの開催目的を設定する
最初に明確にしておくべきなのは、ピッチイベントの「目的」です。主催者には達成したい目的があるはずです。「地域の活性化」「ニッチ産業の活性化」など開催する目的を明らかにしておくと、方向性を明確にしたイベントにできます。
ピッチイベントの日程や会場を決める
ピッチイベントの日程や会場は、参加者が参加しやすい場所・時間にしましょう。
近年はオンラインも利用したハイブリッドでの開催パターンも考えられます。オンラインでも開催する場合は、カメラやマイクの配置などを事前に打ち合わせしておきましょう。
審査員やゲストを手配する
審査員は、事前に設定した目的に合致した専門家や投資家に依頼すると良いです。登壇するスタートアップにとっては、専門家の意見を聞くだけでも大きなメリットになり得ます。
また、ゲストスピーカーを招くことで、イベントの注目度が増し、多くの参加者が見込めます。
参加する企業や起業家を募集する
続いて、ピッチイベントに登壇するスタートアップや起業家を募集します。SNSやウェブサイトでの告知を活用し、多様な方法でターゲット層にリーチしましょう。参加者が多いと、それだけ多くの交流が生まれ、イベントが成功する1つのきっかけとなります。
当日準備を行う
後は当日までの準備を綿密に行います。まず、会場設営や動線、座席配置、登壇者の待機場所などを確認しましょう。また、プロジェクターや音響設備、照明などの機材が正常に動作するかのチェックも欠かせません。
さらに、登壇者のリハーサルを事前に行い、スライドやプレゼン内容を確認しておくことで、当日トラブルが発生するリスクを最小限に抑えられます。
ピッチイベントを成功させるためのポイント

ピッチイベントの成功には、入念な事前準備だけでなく、参加者のための環境づくりが重要です。
ここでは、イベントを円滑に進行し、質を高めるための具体的なポイントを紹介します。
リハーサルをしっかり行う
リハーサルは、主催者にとっても重要なのはもちろんですが、登壇者にとっても実際と同じ環境で練習できる絶好の機会です。ピッチイベントのメインは登壇者のプレゼンですので、プレゼンを成功に近づける準備はしっかりと行いましょう。また、プレゼンが聞きやすい環境にあるかなど、傍聴席の環境もリハーサルで確かめておきましょう。
登壇や参加のハードルを下げる
ピッチイベントは、そもそも参加に高いハードルを感じてしまうケースが多いです。聞き手が来場しやすい様に、出入りを自由にするなどの工夫が求められます。また、登壇者の参加資格には、一定のルールを設けておきましょう。
イベント運営会社に企画/運営を委託する
ピッチイベントの企画や運営に不安がある場合、専門のイベント運営会社に丸投げしてしまう方が、成功するための近道になる場合があります。特に、大規模なイベントや初めての開催では、いずれにせよ経験豊富なプロのサポートが必要になります。
企画や運営をプロにある程度任せられることで、自分の業務に集中できるというメリットもあります。
イベント代行会社REIGETSUは、豊富な実績とプロフェッショナルなサポートで、ピッチイベントの企画から運営、事後フォローまで一貫してお手伝いします。イベントの質を高め、参加者にとって有意義な場を提供したい方は、ぜひお気軽にご相談ください。
まとめ
ピッチイベントの開催には、目的設定から、審査員の依頼、当日の準備、運営の工夫まで多くのステップが必要です。特に、リハーサルを通じた万全の準備や、登壇者が発表しやすい環境づくり、運営のプロによるサポートは、イベントを成功に導くための重要なポイントとなります。ぜひこの記事を参考に、イベントを成功させてください。


ライター 藤田大介
食品メーカーにて生産技術職に従事。並行してライターとしての活動も開始し、金融・テクノロジー分野からエンタメまで、幅広い分野で執筆しています。